脱毛考
自分がCAF療法を始めたのは2018/7/10で初回は入院。
ざっくり「一週目は良く排泄排便し尿を溜めない*1、二週目は白血球数減少に注意、三週目以降毛が抜ける」みたいなお話だった。7/21に退院し22日頃抜け毛増えてきたなー感が有り、14日目（7/24）以降抜け毛祭り状態に。
自分は別に髪に拘りは無く短髪暦長いし態々メンズヘアカタログで髪形選ぶが、脱毛は「兎に角イラつく」のただ一点に終始。
シャワーで流せどエンドレス。抜け毛が首や体に付くと痒い。タオルで頭拭けば毛まみれ。ドライヤー等掛けよう物なら抜毛が辺り一帯に飛び散ってお掃除地獄。長いと絡まって大変らしいが、短いと服の繊維に刺さってチクチクし最早我慢成らぬ。
ギャーーーーーーーーース！
（左）家族から「後頭部マダラ」と云われて撮って貰った。19日目。
（右）排水溝は何時もヒジキ。ストレスMAX。らーいどぉーんたーぃむ！抜け毛は止められない。
ハー、もうヤダ、剃る！！！
20日目、堪り兼ねてバリカンで刈り込んだ後、どこかのお坊さんのブログを参考にT字剃刀（ジレットフュージョン５枚刃）の新刃をキメて剃った。
結構時間掛かった。「とうひをだいじに」メインと、毛の流れが分かってないが故。
ところで人生初の剃髪で気づいた事は。
- 頭皮が思ったより柔らかく、しっとりブニブニでスフィンクス（猫）の感触
- 頭髪というクッションが無い為うっかり頭ぶつけると結構ダメージ
- 部屋の中で帽子被ってると暑いし蒸れる
- 剃刀の刃がすぐダメに成る
お出掛け時のバンダナ的な物としてラッパーが使いそうなDu-Ragを買った。ペラペラ。
あとTARO WORKSのヘルメット インナーキャップ。少し丈夫。
此の上からユニクロのポケッタブルパーカーのフードを被ってバスに乗る。不審者の趣きだが、バスの冷風って何か首や頭に当たって結構気持ち悪くなるんで。
ラーメン屋では無い。養蜂もラップもやらない。
ところでこの「脱毛」と言う副作用、どこでも明記はされるものの抜け毛で死ぬ事は無い為か、副作用の紹介として可也あっさり記載で終わる。
「QOL重視のがん薬物療法 薬理作用を考慮した副作用対策」（2010、瀬戸山 修 著）には抗癌剤の併用で脱毛頻度がさらに増加すると記されており、CAF療法では40％に上るとの事。
面白い冊子を見つけた。アデランスの情報誌「S'appuyer（サピュイエ）」第２号。
研究開発レポート「抗がん剤脱毛を抑制するαリポ酸誘導体の研究開発」（大分大学 医学部 消化器・小児外科講座 教授・診療科長 猪俣雅史 教授）で、「（前略）抗がん剤脱毛は実は皮膚にもかなりダメージがあり（後略）*2」、「毛根にある毛母細胞を中心として炎症が起き（後略）」との記事が有った。
となると今回の剃髪もファッションでやっている訳では無いので、出来るだけダメージを少なく、頻度もアフターケアも考えなくてはな… と云った話に成る。
サピュイエだが、かつらメーカーのアデランス発行ながら商売臭くなく、内容、記事と広告のバランスが良い。研究に力を入れているという事か。此れがスヴェンソンだともっとウイッグや帽子の広告が多くて、正直ウッと成る。
アデランスに感想のメールを送ったら医療推進事業部より丁寧にも返答を頂いた。年２回発行予定らしい。
余談だが一度頭皮の角栓を発見して以来、角栓探しが止まらなくなって居る。
クレンジングオイルで頭皮を成るだけ優しくマッサージしたらポロポロ出てきて楽しくてつらい。
